【要約】意志と表象としての世界【第八節】

本の第八節を要約しました。

第八節

私たちは直観の世界から、考える世界へと進みます。直観の世界は太陽のように明るく、わかりやすいです。そこでは疑問や迷いはありません。直観に従った芸術作品は本物で、偽物にはなりません。
しかし、考える世界が始まると、理論では疑問や誤りが生じ、実際のことでは心配や後悔が生じます。直観の力は大切ですが、考える力も大切です。両方を大事にしましょう。

直観の世界では、誤りがちょっとした影響を与えるだけですが、抽象的な考えの世界では、誤りが長い間影響を持ち続けることがあります。誤りは戦いの相手で、真理を見つけることは大変ですが、見つけた真理はずっと残ります。
人間は他の生き物と違って、考える力があります。この力を使って、私たちの行動は動物とは違ったものになります。直観も大切ですが、考える力で誤りを見つけて、真理を追い求めましょう。

人間は動物と違って、過去や未来を考えることができます。動物は瞬間の欲求を満たすだけですが、人間は未来を心配したり計画を立てたりできます。人間は言葉を使って考えや知識を伝えることができ、それが理性の道具です。人間は死がくることを知っていて、だから哲学や宗教があります。しかし、哲学や宗教は必ずしも正しい行いをもたらすとは限りません。すべての人間に共通する特別な精神力があり、それが理性です。理性は人間が動物より優れている理由で、人間は理性を使って行動することができます。

哲学者たちは、理性について話し合っています。理性には色々な機能があると言われていますが、実はそれらは1つの簡単な機能にまとめられるという考えがあります。その機能とは、概念を作る力です。これがあるおかげで、人間は動物とは違う生活ができます。また、理性と啓示という対立は哲学には関係がなく、混乱させるだけです。
しかし、過去の哲学者たち、例えばロックやライプニッツは、理性について完全に理解できず、混乱していました。また、カントも理性の本質について混乱させる考えを持っていました。これらの考えが広まると、知識が曲がったり、分かりにくくなることがあるのです。
理性の本当の機能は、概念を作る力だけです。これを使うか使わないかで、理性的なことや非理性的なことが決まります。理性を理解することで、わかりやすく説明できます。