触媒
目的と手段がある。
よく混同される。
目的=手段
となることはあるのか。
IT屋なので、システムを例にとる。
ユーザが使うことで、開発者のある目的を実現するアプリがあるとする。
開発者はある目的を実現するための手段としてアプリを開発した。
ユーザはそのアプリを使うのが楽しくてそのアプリを使う。
ユーザはそのアプリの存在を知り、使わずにはいられなくなり、
使うようになり、使うことが楽しくて、使い続ける。
そのアプリの存在自体が、開発者の目的を実現する。
これはまさに触媒ではないだろうか。
上の前提があるならば、そのアプリを作成し、世に解き放った時点で、
目的を達成していると言うことはできないだろうか。
手段そのものが目的である、とは言えないだろうか。
アプリのイメージは光る玉。バチバチしている。
その光る玉を生み出し、世に解き放つことが、
目的を達成することと同値なのではないだろうか。
ユーザとしてはどうしようもなく、使ってしまう光る玉をつくることができれば、
それは目的を達成したも同然なのではないか。
そんなことを考えた。
そんな光る玉をつくることが難しいということか。