『農民芸術概論綱要』より

(前略)

……いかに着手しいかに進んで行ったらいいか……

世界に対する大なる希願をまづ起せ

強く正しく生活せよ 苦難を避けず直進せよ

感受の後に模倣理想化冷く鋭き解析と熱あり力ある綜合と

諸作無意識中に潜入するほど美的の深と創造力はかはる

機により興会し胚胎すれば製作心象中にあり

練意了って表現し 定案成れば完成せらる

無意識即から溢れるものでなければ多く無力か詐偽である

髪を長くしコーヒーを呑み空虚に待てる顔つきを見よ

なべての悩みをたきぎと燃やし なべての心を心とせよ

風とゆききし 雲からエネルギーをとれ

(後略)